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ここ数年、じわじわどころか、一気にいろいろな物の価格が上がってきました。電気代やガス代といった光熱費はもちろん、薬剤や人件費、家賃に至るまで、サロン経営に関わるすべてのコストが上昇傾向にあります。そして、それは今後もしばらく続くと言われています。
先日、ある薬剤メーカーの社長様とお話する機会がありました。多くの美容室オーナー様から「コロナ以降、お客様の来店サイクルが戻ってこない」「以前は定期的にヘアカラーに来てくれていたお客様が来なくなった」といった、売上に直結する悩みの声が多く寄せられているとのことでした。
コロナ禍が長く続いたことで、生活スタイルや時間の使い方が大きく変化し、それが定着したまま戻らないお客様も多いようです。さらに、値上げをきっかけに足が遠のいてしまった方も少なくないようです。
そんな中でも、コロナ前と変わらず安定した集客を維持しているサロン様もいらっしゃいます。そういったサロンは「他店にはない強み=武器」を持っているという共通点があるそうです。例えば、髪質改善に特化していたり、縮毛矯正を専門的に提供していたり。価格が高くても、お客様の髪の悩みにしっかり応えられる価値を提供していれば、他のお店に浮気されることはない、というお話でした。
リピーターの維持ももちろん大切ですが、新規のお客様を獲得するには「認知されること」が第一歩です。SNSを使って発信しているサロン様も多いですが、「フォロワーが増えない」「見てもらえない」といったお悩みもよく耳にします。
また最近では、「クーポンサイトに頼り続けていて良いのか?」と疑問を持ち始めているオーナー様のお声も聞くようになりました。集客が安定せず、価格競争に巻き込まれがちなクーポン依存から、少しずつ脱却したいという考えも増えてきているようです。
もちろんコツコツ継続することが重要ですが、そこにもう一つ“リアルの告知”をプラスしてみるのはいかがでしょうか?
たとえば、店頭にキャンペーンポスターやタペストリーを掲げるだけでも、通りすがりのお客様の目に留まります。また、小部数から始められるポスティングチラシや、配布用のフライヤーなども効果的なアナログ施策です。
物価が上がっている今こそ、価格勝負だけではなく“価値で選ばれるサロン”を目指す時期かもしれません。そのためにも、キャンペーンの見せ方や伝え方を工夫して、サロンの強みをより多くの方に知ってもらいましょう。